今年はいくつかの水田で3通りの栽培方法で同じ品種を育てました。
品種はササシグレという品種です。
冒頭の写真は株間・条間ともに30cmの手植え。
菜種粕と米ぬかとミネラルを肥料にしました。
この後、完熟まで実りましたし収穫量はここが一番多かったです。
米粒もきっとここが一番大きいはずかな?と、稲刈り当初は思っていました。
▼そして冬期湛水・無肥料・機械植えで30cm以上の超疎植をした山の田んぼ。
冷たくて飲める水で育てていますし、夜間は冷え込むので寒暖差で味も一番良いかも?
昨年もそこそこ美味しかったです。
でも、米粒は小さいかな?という予測。
▼そして稲穂が出てすぐに水路に水が流れなくなり畑のような田んぼで育った稲。
ここは田植え機で条間30cm株間15cmの密植栽培にしました。
肥料は入れていませんが、苦土ケイ酸カルシウムは入れています。
カメムシがどっさりつきましたし、水がない状態なので稲穂も頭を垂れていないものが多いです。
ここはダメだろうな~~。
水がない田んぼで育ったお米はまずいと聞きますし・・・
という予想・・・。
さて、実際にはどうでしょう~~
▼三つの玄米を並べてみました。
★一番右が有機栽培のお米です。完熟している感じの色です。
★真ん中が自然栽培のお米です。
稲の葉は青々していましたけどそれなりに完熟っぽいです。
★一番左が水無し田んぼの無肥料(NPK無施肥)のお米です。青米がかなり多いです。
▼米粒の大きさですが、あれ・・・?
完熟しているはずの有機栽培のお米が一番小さい。
水無し水田の玄米が予想に反して一番大きい。
なぜ?
完熟すると水分が飛ぶのかな?
そして、肝心の味ですが!
個人的な好みがあろうかと思いますけど、一番美味しいのは水無水田のお米かも?
とにかくモチモチしてて新米の香りが強いです。
その次に美味しいと思ったのが自然栽培のお米。
そして、有機栽培のお米です。
完熟したお米がなぜか一番パッとしない。
水無水田のお米が一番モチモチして香りも食味も良く感じるのは青い米が多いからでしょうか?
早々に収穫すると収穫量が減ると言いますけど、そんな稲穂にも大きな米粒はかなりあります。
胴割れ米が皆無だったのも水無し水田のお米でした。
そして、水無水田のお米はモミスリの際に小米として選別でハジかれたお米もとことん青い。
▼真っ青な小米・・・
ここまで青いとお米というよりも笹のような香りがします。
やっぱり青いお米が含まれるほうが美味しいのかな?
そして青いお米には驚くべき栄養が含まれています。
GABA(ガンマアミノ酸)が通常の玄米の6倍、発芽玄米の2倍も多く、
白米の20倍という栄養価の高さ。
さらに青い玄米は玄米なのに白米と同じように炊けるとか?
近々試してみなくては・・・。
稲作、奥が深すぎて面白いのを通り越しています。
来年は何をどうすればいい品質のお米ができるのか???
獣対策、雑草対策とともに味作りにも悩みまくります。
↧
育て方で随分違う「見た目・味・食感」
↧