1ヶ月ほど前に作っておいたビニペット除草機を遂に使う時がきました。
世の中には色々な方が考案された様々な除草器具が存在します。
田車、水田中耕除草機、八反取り、チェーン除草機、竹ぼうき除草機・・・
それぞれに役目というか、代掻きや田植えからの日数に合わせて使い分けるようです。
それぞれに使い方や用途があり、土の状態によっても使い分けないといけないようです。
初期除草なら苗もろとも撫で回して除草するチェーン除草機、竹ぼうき除草機、ビニペット除草機だと思います。
その中でも稲に優しく調節次第で圧を可変できるビニペット除草機がいいように感じ、作ってみました。
もちろん軽いと思ったからでもありますが、かさばるので遠くへの移動には軽トラが必要です。
▼ビニールハウスのパーツを使って除草します。
スプリングは40cmにカットして櫛のように取り付けています。
もう少し長くした方がよかったかもしれません。
▼これは「ウエイト」です。
土の状態、稲苗の状態、雑草の状態によって重さを変えるといいように感じます。
何度か調整してみましたが、この除草機を使う上においての問題はやはり圧力。
そして角度です。角度を起こしすぎるとスプリングブラシの長さを活かせません。
かといって寝かせ過ぎても圧力が足らず地面(泥)の上を這うだけになってしまう気がします。
本来なら乗用田植え機で使う除草機なので人力で使うには調節が必要になります。
▼ここは8日前に田植えをした田んぼ。
途中で1度デッキブラシ除草をしましたが、水路に水がなく、田んぼも渇水寸前。
そんな中で無理やり除草したものですからコナギを浮かすことができず除草は不完全。
とはいえ、確実に絶対数は減っていると思います。
▼さて、除草開始!
幅が1.8mなので6条分の除草ができます。
縦方向と横方向と畦際を1周してみました。
なかなかいい運動になります。
▼稲の苗が抜けてしまっているところもあります。
こんな稲は抜けても構いません。
植えて1週間も経とうかというのにスルッと抜けるなんて、植え傷みが激しいか、生命力のない個体だと思います。
後で植え直しておくとします。
▼結構ういています。
土が柔らかければほぼ確実に除草できそうな気がします。
▼根が伸びている水田雑草も浮いています。
圧力をかければもっと浮くと思います。
▼ヒエも浮いていました。
ヒエが生えていること自体今年の稲作は失敗です。
ヘアリーベッチのアレロパシー効果もなかったようです。
田植えが遅すぎてすっかり枯れ果ててしまったヘアリーベッチはおそらく緑肥としての効果もないかも?
▼試しに一番高くて水が浅かった場所の泥を持ち上げてみると・・・
まったく除草できていません。
ちなみに、デッキブラシでゴシゴシこすっても土が固く締まっていて除草できませんでした。
水利組合の担当の人が「雨が降っているから水路に水を流さなくても構わない」という人なので大迷惑。
昨年までの人なら雨でも流してくれていたんですけどね・・・
ずっと深水を保って入られたらもっと確実に除草できたはずです。
今年も草取りに苦労しそうです。
来年の展望ですが、やはり土付きのポット苗が植え付け後の活着がいいように思います。
活着がいいと早め早めの除草ができますからね。
でも、ポット田植え機がないので手植えとなります。
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ビニペットスプリング水田除草機の初陣
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