先月7月の26日は梅の里自然農塾の日でした。
毎月最終日曜日に開かれる勇惣浩生さんの自然農のお勉強・実践会。
今までにもいろんな事を教えてくださいましたが、
単に自然農を学ぶだけでなく、自分の目で植物や自然を感じる事が出来る素晴らしい場です。
学ぶだけではなく、そこから何かを感じる事が最重要だと思っております。
冒頭の写真は7月26日の水田。
自然農といってもその場その場、地域や環境によって同じ栽培方法ではいけないと感じる1枚の写真。
畦際には稲が植えられていません。
そしてここは稲が植えられている場所よりも1段低くなっています。
畦塗りに使った土の分だけ土が少なく、田んぼに水を入れるとその場所は深くなります。
これにも理由があります。
▼実はこの田んぼにはジャンボタニシがわんさか生息しています。
ジャンボタニシは水の溜まるところに棲でいて、そこに生える草を食べて暮らします。
なので、稲が植わっている場所が植え付け当初から水が深く溜まると稲が食べられてしまいます。
という訳で、畦際を深くしてさらにそこに刈り取った畦に生える草を餌として与えるそうです。
▼こちらは昨年まで畑だった水田。
畑から水田に切り替えて1年目の不耕起田はやはり水がたまりにくいです。
私も稲作初年度の5年前に1度試しましたが、早朝に水をなみなみと貯めてもお昼には無くなっていました。
そこに生える雑草は水田雑草はあまりなく、ほとんどが湿田や陸生の雑草。
株間・条間ともにノビエなどがわんさか生えています。
▼それを1ヶ月前の農塾の日に少し刈り取らせていただきました。
ここに植えている稲の品種は赤米。
その後は、勇惣さんが丁寧に刈り取られたようです。
それから1ヶ月・・・稲たちはどうなっているのかな?とても楽しみに大雨の中農塾に参加しました。
▼参加しているのは私だけかな?と思いましたが、何人かの参加者が♩
みなさん、すきですね~^^いい意味で素晴らしき変態さんですね。^^
ということで、本日の農塾での1日をご紹介いたします。
▼手前が古代米を植えている不耕起10数年(?)の自然農水田。
奥の水田は無肥料の耕起・代掻きして、田植え機で植えた水田。
草取りとジャンボタニシのおかげで草1本なく水面に映る稲の影がとても美しく感じられます。
▼もち米とキヌヒカリ。
株間が狭いので自然栽培というよりも無肥料の密植栽培です。
田植え機で株間ビッシリに植えていますけど、病気もなくていい感じ。
草がまったく生えないと無肥料&密植栽培でも元気に育つという証明です。
もちろん品種にもよるでしょうけれど・・・
▼こちらは田んぼに転換した1年目の水田。
あれ?こちらの田んぼは畦際まで稲が植えられています。
田んぼが狭いから???それとも、決まった面積に農塾生全員が田植えしようとしたらこうなった?
なぜなんだろう?疑問に思ったのですが、あえて聞かずに自分の宿題にします。
不耕起ではありますが、前年に耕起しているようです。
いわゆる自然農1年目の田んぼ。
赤米は美しい稲穂を出しています。
赤米って本当に美しい。^^まるで花のようです。
▼でも、水が抜けるので株元にはジャンボタニシがほとんどいなくて草がいっぱい。
有効係数(稲穂の数)は1株あたり8本です。
▼しかし、田んぼの1部には水が溜まっていてそこにはジャンボタニシがいます。
稲穂の数は12本。
やはり、土が同じでも草がまったくあるのと、まったくないのとでは稲穂の数が多くて、およそ30%増です。
▼こちらは昨年の赤米のようす。
不耕起10数年の田んぼに植えた稲はやはり生育が全然違います。
人が土作りをするのではなく、自然が土作りをしてくれていて、それはとても力があります。
▼こんなに株が太くなっています。
同じ品種を植えて同じように草管理をして、同じようにジャンボタニシがいても・・・
不耕起の年数が長いと地力が全然ちがうんだな・・・と、つくづく感じさせられました。
昨年の赤米の様子しか見ずにいたら、こんなことは思わなかったと思います。
やはり、自然農塾でも毎年毎年違う表情を見せてくれ、それに基づいた講義を勇惣さんはしてくださいます。
和歌山にお住いの自然農にご興味のある皆様、梅の里自然農塾に来てみませんか?
きっと素晴らしい発見があると思います。^^ワクワクしますよ♩
▼そして、7月26日に種下ろしした大豆の今・・・
どうなっているでしょうか?
▼種をまいたままなので草まみれ。^^;
本当は本日は草削りや秋野菜の種下ろしをする予定だったそうですが、この雨ではどうしようもありません。
草削りたい!!せめてハサミで刈り取りたい!!
という思いで後ろ髪を引かれるような気持ちで他の畑見学に向かいます。
▼いろいろ植わっています。
大豆にズッキーニに落花生にゴマ。
栽培後期のズッキーニ以外はみんな元気♩
▼特に私がびっくりしたのは赤紫蘇の美しさ。
真夏を過ぎると無農薬の赤紫蘇の葉は虫に食われ始めて汚くなるのですが、
ほとんど虫食いがありません。
これと自然農の南高梅でしそ梅を作ったら、さぞかし体にいい美味しいしそ漬け梅ができると思います。
来月は稲刈り・・・できるかな?^^勇惣先生、来月もよろしくお願い致します。m(_ _)m
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梅の里自然農塾にて
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