この田んぼ、3枚で2反半ほどあります。
この田んぼはウチのすぐ近くにありますが、持ち主は近所のオジサン。
色々とお世話になった方なんでが、
今現在、この田んぼで稲作をされている人との間で交わした約束が年貢米を納める事だそうです。
田んぼ1枚あたり1俵(60kg)で3枚で3俵(180kg)30kg袋で6袋です。
その代わり、田んぼの利用者は水利費は支払わなくてもいいとの事。
(私なんかそれすらも支払えって言われた事ないけど・・・)
ただ、田んぼの持ち主のオジサンは年貢米は新米でもらえるものだと思っていたそうなのですが、
稲刈り前になって前年度の古米を年貢米として持ってくるのだそうです。
確かに、お金を支払ってでも借りて(稲を作ってください)という今の世の中でそれはべらぼうな報酬です。
古米を渡したくなる人の気持ちもわからなくもないですが、でも、約束は約束。
報酬が古米ではちょっとかわいそうです。
で、私に「ここで米を作ってみないか?」との田んぼの持ち主からの打診です。
そこで、改めて私は確認しました。
「報酬は3俵?無農薬米で作るならそれはできないですよ。」と、
無農薬でお米を作るのがどれだけ大変なのかわかっていない人は慣行栽培米と同じに思うのだろうか?
正直なところ、慣行栽培で美味しいお米を作る人は近所にも大勢いらっしゃるので、
素人の私が慣行栽培をする事に意味を見出せないのです。
でも、年貢を支払うのなら慣行栽培米でないと、無農薬では収穫量が安定しませんし、
実際のところ、「それならお金払います!」と言いたいところです。
なんだかんだで結局借りることになったのですが、3枚の水田のうち1米だけ除草剤を使おうか・・・
そこから年貢米を納めようか・・・? なんて、考えも浮かびます。
でも、人間、ポリシーを少し曲げてしまえば、自分が嫌になるような気がします。
出来る事ならば無農薬で通したい!でも、無農薬栽培でもし病気が出て約束を守れない時はどうしようか?
私が作っている他の自然栽培やら有機栽培の田んぼから3俵おさめる事になります。
それじゃ、何をやっているかわからない・・・
という事は、やっぱり慣行栽培か・・・。
でも、慣行栽培はしたくない。(素人にしかできない事をしたいんです。)
全部で田んぼは6反あまり・・・すべて手作業の無農薬で稲作するのは絶対に無理!
やってやれない事はない・・・なんて世間では言われますけど、それは絶対に無理!
割り切って除草剤だけ使う減農薬栽培でもしてみようか・・・。
正直、除草剤って種類にもよりますが、健常者が食べるお米に使っても何も問題ないのです。
そうでなければ外食なんかできません。
でもな~~~(T_T)そうなると今までの自分の信念はなんだったの?って事になります。
人間、社会で生きている以上は自分のやりたい事ばかりも出来ないのが苦しいところですね・・・。
でも、我々は地球で生きています。地球の事を考えねば・・・とも、思うんです。
http://www.mahonoya.com/newpage2.html
↧
年貢米
↧